わさびマリアージュ
作成:2017/11/24
更新:2017/11/24
料理との組み合わせを提案。以下は書きかけ中の見切り発車公開である。
およそ東京で「ざる蕎麦」といえば、刻み海苔がトッピングされ、つゆには刻んだ長ネギが薬味として添えられていた。しかし蕎麦のチェーン店「そじ坊」では、蕎麦にワサビが添えられる。高級店では、ワサビはもちろんのこと、辛味大根との組み合わせを提案することもある。かつて職場の同僚であった「佐藤茂」氏は、そのいずれも使わず、専ら「七味唐辛子」を好んで薬味として使っていた。そして私はというと、ワサビ農家なのでワサビを推したいところだが、正直「辛味大根」派なのである。というのも、わさびの香に負け、蕎麦の繊細な香りが楽しめなくなる気がするからだ。そうずっと考えていたところ、以下の様な記事を発見した。
投獄された「寿司にわさび」の発明者 日本人が守るべきわさび(前篇) 2014.01.24(Fri) 漆原 次郎
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39739?page=4
> “蕎麦にわさび”の組み合わせも江戸時代に始まったようだ。
> 蕎麦のつゆに鰹だしが使われるようになり、すこし生臭い。
> そこでその臭いをかき消すために、わさびを使うようになったのだと言われている。
> 1751(寛延4)年に江戸の蕎麦通だった日新舎友蕎子が書いた『蕎麦全書』に、
> 大根の辛いものがないときの代用品として「山葵」を使うといったことが書かれてある。
つまり、私の好みは江戸時代の人と同じようなのである。ワサビが「辛味大根」の代用品としているからだ。但し現代は「生臭い」鰹だしは流通していないので、そもそも薬味なんて不要なのかもしれない。
さて、同じ記事に以下の様な記述もある。刺身の薬味は鉄板だ。職業柄、ワサビとの様々な組み合わせをしたが、
> 現代の私たちにとっては、わさびというと刺身の薬味を思い浮かべる。
> この組み合わせの源流とも言えそうな食べ方が、室町時代の公家料理書の1つ『四条流包丁書』に見られる。
> ここには、鯉は山葵酢(わさびず)、鯛は生姜酢、鱸(すずき)は蓼酢などと記され、わさびを酢と混ぜて、
> それを鯉の刺身とともに食べていたことが分かる。
おでん。上品
ジャガイモ系